人口問題とポートフォリオワーカー

ポートフォリオワーカーという話から、
前回は、人生は投資なのか貯金なのか、
ということを、少し考えてみたのですが、

人生は投資なのか貯金なのか。

もう少し深掘りしてみようかと思ったわけです。
経済の専門家ではありませんから、論理飛躍があるかもしれません。

人口ボーナス期。
子ども、生産年齢人口とも増え続け、消費は増え、自動的に富が増えていきました。
当然物価も上がり、貯金は目減りしていたはずなので、個人の豊かさへの貢献は、
実は、家電の進化など技術革新の効果の方が圧倒的に大きいのかもしれませんが、
「貯金」は財政投融資などで国の成長には貢献したんじゃないかと予想されます。

じゃ、個人の豊かさはどこにあったのか。。。
キーワードはやはり「終身雇用」ではないかと思います。
「終身雇用」の切符を買っておけば、給与・年金ともに保障されている「感じ」、がして、
まあまあ安心だったわけです。

この終身雇用、実は、低年齢の分配が小さく、高年齢の分配を大きい仕組みでもありましたら、
「なんだかネズミ講」
みたいなものですね。
若い時は我慢しろ。
ちょっと年をとったら、若者を勧誘する。
そしたら、高年齢でちゃんと戻ってくるから、っていう感じで、無事に「高分配」が得られます。
だから、なんとなく悪くないわけです。

頑張ったら給与が増える。
いや、単純に若い時にもらえるものを後でもらっただけですが、
「嬉しい」
わけです。
人生が豊かになった気がする!!!

ところが、人口減少に転換。
困ったことに、子どもはもちろん、生産年齢人口が減り始めました。
言葉は悪いですが、
「ネズミ講が成立しない」
ということです。
途端に、制度が破綻します。

人口減になると、消費も落ちて、逆回転になります。
それでも、富を増やそうとすると、単純な消費拡大とはならないので、付加価値増、という結論に至ります。
急に
「イノベーション」
とかいう言葉が流行っているのもこの辺りにあるでしょう。

この環境変化は、当然、そこに住む人にも影響すれば、その集合体としての地域にも影響します。

給与・年金が保障されていない人生は、ポートフォリオワーカーといったリスク分散や、
将来投資型の生き方を求めることになっていきます。
地域の発展はどうか。。。

地域活性化は企業誘致も変わります。
企業誘致で富が増えるのは、働き手の所得が入るから。
そもそも働き手がいなくなっているのに、企業誘致もありません。
人口減の時に企業誘致と言っている自治体や首長は危ない
という感じがします。

地域活性化のアイデア自体にも「イノベーション」が求められます。

ということは、
「どこかの町で成功した活性化モデルを移植する」
ということに意味がない、ということがわかります。
「移植しなければいけないのは、イノベーションのプロセス」
と言うことでしょう。