成功事例とは何か?

地方創生はブームだ。
お祭り騒ぎと言っても良いだろう。
山のような事例もあれば、山のように団体もある。
そういう我々もその一つだと言われればそれまでだ。
ネットで検索すればそのおびただしい、「バブル」の状況がわかる。

前回、「失敗事例」が欲しい、と書いた。

自由度の罠と「失敗事例」の公表の必要性

検索して事例として展開されるのは、ほぼ
「成功事例と言われている」
ものであることが多い。
まどろっこしいが、
「本当の『成功事例』はそのうち、どの程度なんだろう?」

結局、失敗は直接聞かないと教えてもらえない。
「今、しゃべると綺麗なストーリーだけど、そんな簡単な話じゃなかったんですよ」
なんていう話をしてくれる方は、ありがたい。
それこそ「ダイヤモンドを見つけた」という気分にもなる。

じゃ、何を持って成功と言えるのか。。。
本音を語ってくれる人々こそ
「成功」
とは言わない。
「まだまだ課題ばかりだ」
という。

地方創生はくどいが「人口問題」である。
だから、交流人口が増えたとしても、それが移住定住に結びつかなければ本来の目的は達成されない。

百歩譲って、交流人口が増えた、が中間目標だということにしてみよう。
何が、KPIになるのだろうか?
数千人増えても、通り過ぎるだけであれば、道路が痛むだけ。補修費用が増えるだけだ。

では、交流人口ではなく、地域外からの売上(要するに外貨)が増えた、ということが目的だとしよう。
売上が増えても、その売上の源泉になる商品を他の地域から買い付けていたら、付加価値の大半は外部に持って行かれてしまう。

成功事例というのだから
「目標・目的」は何で、
それが
「どういうレベルで具体的にどういうプロセスで達成されたのか」
ということを、意識しないと本当のところはよく分からないのではないか。
この当たり前のことが、意外にわかっていないケースが多い。

1) 人が増える。
2) エリアの付加価値が増える
3) エリアの歳出が抑制される
他にもあるのだろうけど、こういう、「根本」を忘れて議論していると
「凄まじくイベントは盛り上がるのだが、町は疲弊する」
という、不思議な成功事例が礼賛されることになってしまう。

そういう意味でも、
「成功以上にたくさん存在している失敗」
を是非、オープンにして欲しい。