地域の課題を解決するための伴奏者

一般社団法人 コミュニティ フューチャーデザイン COMMUNITY FUTURE DESIGN

COLUMN

コラム

CFD HOME > コラム > 日本一の音楽の神様

2016年6月12日更新 投稿者

日本一の音楽の神様

磐梯山の南西。田畑がちょうど緩やかな傾斜で広がるところに、猪苗代街の見祢の集落がある。
「良いものがありますよ」
と、猪苗代青年会議所の佐藤理事長に案内されたのは、「日本一の音楽の神様」だ。

image

頭の上に、琵琶の神様が小さく鎮座して、それが「日本一の音楽の神様」なのだという。ピアノを弾く自分としては、手を合わせない訳にはいかない。

その神様の隣に「農家レストラン結」がある。

image
特産の蕎麦、アスパラの時期には、おいしいアスパラの天ぷらのついた天ざる蕎麦などがいただける。

image
美祢の集落の人々は、とても仲が良いのだという。この人々が「結乃村農楽団」を結成し、農家レストランの経営、東京等の人々との直接の田畑収穫の契約、収穫だけでなく、東京のこどもたちへの農業体験の提供なども行っている。自分が関わった農作物を自分の口に入れる、というのはとても貴重な体験になっているに違いない。

東日本大震災以降、震災復興ということで、東京などに「福島の生産物を即売する」という機会が増え、その機会の中で、こうした出会いが広がっていったという。
「結局、売り物だったんだけど、食べなさい、といって差し上げてしまったりして」
「でも、おいしかったから、といって、結局、注文をいただいて、今のようなつながりになりました」
という、見祢集落の小板橋正一さんがニコニコと私に話をしてくれた。
正に、顧客満足度向上のお手本だろう。

「仲の良い集落」ということは、「人々をつなげる素養をもった人々」ということでもある。
この集落に広がる、朗らかで穏やかな空気感は、日本一の音楽の神様のおかげかもしれない。

ちなみに、このお参り後に、私は、とても素晴らしいピアノを手に入れることができた。ご利益もあるので、ぜひ、お参りを!

PAGE TOP