地域の課題を解決するための伴奏者

一般社団法人 コミュニティ フューチャーデザイン COMMUNITY FUTURE DESIGN

COLUMN

コラム

CFD HOME > コラム

  • 2017年11月18日更新 投稿者 幕末から明治の日本の美しさ(DIC川村記念美術館へ)

    週末が雨になり、佐倉のDIC川村記念美術館へ。 フェリーチェ・ベアトの、幕末から明治にかけての大量の写真を見る。 一番の驚きは、この時代の日本の美しさ。 「ヨーロッパのコンテクチュアリズム的な統率感は、日本では定着しない」 という趣旨の話を読んだことがあるのだが、さにあらず。幕末から明治の日本の風景を見ると、見事に整えられた茅葺屋根の集落や、愛宕山から眺める素晴らしい甍が整然と並ぶ風景などが見て取れる。 日本人が、お互いを気遣いながら、町を作り、守っていたのかが、伝わってくる。 渡辺京二の「過ぎし世の面影」で書かれている、昔の日本の「幸福さ」が、画像とな……


  • 2017年11月14日更新 投稿者 良い温泉というアセットがあるのに。。。

    北日本、北海道を襲った爆弾低気圧を避けたら、 なりゆきで、道東の弟子屈にある摩周温泉に来ることに。 ホテル摩周。 昔は弟子屈温泉と言ったらしい。 寂しい温泉街だな、と思いつつも、実はさにあらず。 そもそも、温泉街は形成されなかったようだ。 ホテル近くに、小さな横丁がある。 スナックや居酒屋、寿司屋、JAZZ BARなどが並ぶ。 北国の雰囲気満点といったところだろうか? 一軒の寿司屋に入った。 親父は、私の質問にゆっくりと答えてくれる。 「ホテルが3軒あったけど、3年前くらいに廃業。今は1軒だけになっちゃた」 「川湯はきついお湯(酸性ということ)だけど……


  • 2017年11月7日更新 投稿者 国産の漆のこれから(SCC里山カフェ#2)

    「漆」 英語で"japan"。 にもかかわらず、国産は全体のわずか2%にも届かないという希少品。 その国産漆の増産を目指し、国産漆の生産をする株式会社浄法寺漆産業を起こされた、元岩手県職員の松沢卓生さんのお話をお聞きしました。 東京でお話をさせる機会は少ないらしく、多くの方が集まられていました。 岩手県の浄法寺は、日本の漆の70%近くを生み出す地。 そこですら、25人の漆掻きの職人に、その道具を作る職人が1名という状態。 掻き手の技術で、大きく漆の品質が左右され、 また、その道具作りも、極めてデリケートとのこと。 10年から15年でやっと漆が取れる……


  • 2017年11月6日更新 投稿者 リーディングスキルフォーラム

    国立情報学研究所主催のリーディングスキルフォーラムに参加してきました。 なんとなく、日本人の理解力や読解力が落ちてきているのではないか、ということを日々感じていました。 ゆとり教育の結果か、 あるいは、 本を読まなくなったからか、 あるいは、 文章を書かなくなったからか。。。 伝わらないから、どうしても、組織の中では強い口調になりがちです。 今回のフォーラムでわかったことは、 「中学校を卒業した段階で、中学校の教科書を読解できない」 という人がたくさん存在しているということ。 例えば、数学がわからないの以前の問題として、 「問題を理解できない」……


  • 2017年10月31日更新 投稿者 ほしたき、でわかったこと

    台風22号がやってきた週末。 私は、大分県竹田市のシェアハウスで過ごしていました。 「ほしとたきのいえ」 と言います。 Fireplaceの代表の渡邉知さんに誘っていただいて、Shareに参加しています。 周りは森。 目の前に大きな滝があり、漆黒の闇になる夜には星が美しい。 だから 「ほしとたきのいえ」 通称 「ほしたき」 久住山に登ろうと、東京から男3人でやってきたのですが、あいにくの台風で断念。 結局、山ほどある温泉に日帰りで出かける以外は、多くをシェアハウスで過ごすということになりました。 TVは当然ありません。 灯りも薄暗い。蛍光……


  • 2017年10月18日更新 投稿者 阪口製材所(奈良県吉野町)

    建築家の古川泰司さんにご一緒させて頂き、奈良県吉野町の阪口製材所へ。 吉野といえば杉。 川上村から切り出された吉野杉。その製材の町が、吉野町だ。 その中で、阪口製材所は、天然乾燥にこだわり、吉野杉はもちろんのこと多様な広葉樹を含む素晴らしいストックを持ち、そして、林業家・製材所・建築家・工務店を信頼関係でチーム化する、という、新しい取り組みを始めて20年になる。 木造の住宅建築のスペシャリストからは、全幅の信頼を得ている製材所だ。 代表の阪口浩司・勝行さん親子から、いろいろなお話をお聞きする中で、その真髄が端々に感じられた。 昔は、吉野杉……


  • 2017年10月7日更新 投稿者 幸せのメカニズム

    前野隆司さんの「幸せのメカニズム」を読んだ。 地方活性化・地方創生が求める「幸せ」とは何のか、ということを突き詰めていったら、この本に到達した。 主観的な議論ではなく、データに基づき、統計的に議論をしていて、好感が持てる。 アンケートを因子分析した結果、幸せの因子は以下の4つだそうだ。 ①自己実現と成長 ②つながりと感謝 ③前向きと楽観 ④独立とマイペース 続いて行われている、クラスター分析によると、 「①〜④が揃っているのが、もっとも幸せ」 ということになり、楽観的というのはデザイン思考をする上でも重要な要素の一つと言われていて、 これがあれば、……


  • 2017年10月2日更新 投稿者 成功事例とは何か?

    地方創生はブームだ。 お祭り騒ぎと言っても良いだろう。 山のような事例もあれば、山のように団体もある。 そういう我々もその一つだと言われればそれまでだ。 ネットで検索すればそのおびただしい、「バブル」の状況がわかる。 前回、「失敗事例」が欲しい、と書いた。 http://www.cofude.com/column/686/ 検索して事例として展開されるのは、ほぼ 「成功事例と言われている」 ものであることが多い。 まどろっこしいが、 「本当の『成功事例』はそのうち、どの程度なんだろう?」 結局、失敗は直接聞かないと教えてもらえない。 「今、しゃべると綺……


  • 2017年9月27日更新 投稿者 自由度の罠と「失敗事例」の公表の必要性

    どちらかというと、世の中は、規制緩和という方向に進んでいる。 もちろん、それで自由度が高まり、新しいイノベーションが現れるということが意図されているわけだが、 「実は、そんなに甘くない」 と思う。 自由度とは制限が緩和されること。 良い方向の広がりがあれば、悪い方向の広がりも同じようにある。 だから、普通に考えれば平均値は変わらない。 良い結果の分を悪い結果が相殺してしまうからだ。 だから、物事をよくしようとするなら、 「自由度を高めると同時に、悪い方向に行かないように、ダメな物の制限は強化する」 もしくは 「自由度ではなく、全体を少しずつ良い方向にシフト……


  • 2017年9月12日更新 投稿者 雑感(いつから自前主義になったのか?)

    シェアリングエコノミーが広がりつつある。 目新しい感じがするけれど、 「別の新しくないな」 と最近思う。 30年前の大学時代、下宿に風呂はなく、銭湯が必須だった。 40年前の田舎の全校生徒100人の小さな小学校には、プールも体育館もなかった。 最寄りの中学校まで、1kmくらいを歩いて、プールの授業に行く。 その中学校では、部活で飲む「冷たい水」は、近くの民家の井戸でいただいた。 当然、小中学校ともクーラーなどない。 先輩の服の「お古をもらう」なんていうのも普通だし、 「味噌、醤油をお隣さんから借りた」 なんていう話も普通に行われていた。 ……


1 6 7 8 9 10 11 12 13 14 19

PAGE TOP