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2017年8月7日更新 投稿者

栄養ドリンクが買えなくなる。。。

「仕事で大切なことは何ですか?」
と聞かれると、おおよそ
「スピードとタイミングですね」
と答えることにしている。
(他にも、大切な要素はたくさんあるのだが。。。)

地方創生、あるいは、地方活性化。
数年前から関わるようになってきて、実際、今は
「ブームだな」
と思う。

いろいろな人材が投入され、交付金・補助金も潤沢。

一方で、いわゆる成功事例として取り上げられることの多い自治体にお邪魔すると、
「その事例は、ブームの前から仕込んでいた」
という場合がほぼその全てであるように思う。

人材も交付金も補助金も、
自治体を人に例えれば、
「栄養ドリンク」
みたいなもの。

基礎をみっちりやってきた自治体に取って、
ここぞという時の栄養ドリンク
は大きな効果を生んだということだろう。

先日、とある講演会で、お聞きした一言。
「このブームを逃すと、なかなか次のチャンスはないのではないか。ラストチャンスだ」
国の財政状況を考えると、その通り、と考えるのが、普通だ。

しかし、ラストなのは、「栄養ドリンクの販売」でしかない。
その自治体の体力・健康状態に応じて、地道に進化をしていくことは、終わりではない。
逆に
「栄養ドリンクが欲しければ」
今、重要なのは
「スピード」
ということになる。
もちろん、
「一過性のものでしかない」
ということは、承知の上でだろう。

何れにしても、大切なことは、
「ブームは去る」
ということだ。
ブームが去った後のことも視野に入れて、持続性を考えておく
これは、仮にトップスピードで考えるとしても、
絶対に検討しておくべき大切な要素
のように思う。

地方創生を生業にしている自分自身に置き換えると、
「ブームが去った後に、何がお役に立てるのか」
ということを考えるということになるのだな、と思う。
「交付金や補助金をどう申請し活用するか」
などという話が、
「おおよそ役に立たなくなる」
ということだけは見えている。

「自治体の財政状況を前提にして、本当に持続性のある事業ですか?」
と思う案件をちょくちょく目にする。
ブームが終焉することを考えると、そのあたりはそろそろ真剣に考えていくべき時期に来ているように感じている。

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