ポートフォリオワーカーについて考える。

昨年末からベストセラーになっている「LIFE SHIFT」。
この冊子の中で、ポートフォリオ・ワーカーという言葉が登場する。
一人が、多様な仕事を掛け持ちするというスタイルのことを言っているのだが、
そもそも、
「全く違うことを複数やるっていうのは現実的なのか・・・」
という疑問が湧いてくる。

最近は、「副業解禁」が叫ばれている。
多様な働き方、働き方改革の一つだ。
日本でも、ポートフォリオ・ワーカーに移行するのか。。。

ある人材育成のプロフェッショナルは、
「一つのことに集中するのも簡単ではない日本人が、複数のことを集中してできるのだろうか。一つのことに専念した方が良い、と思っている」
と持論を展開された。
簡単に言えば、
「どっちつかずになるのではないか」
というリスクがあると言うのだ。

私も転職をしたのでわかるのだが、
仕事の中身が変わると、人脈が大きく変化する。
それは、とても刺激的な体験だ。
だから「幅広い人脈形成」を、
副業解禁の一つのメリットに据えているところが多い。

実際、私自身は、複数の組織に入って仕事をしている。
オール兼業状態ということになる。
ただ、どれが主で、どれが副ということではない。
というのも、やろうとしていることは、
「地方活性化」
という「主」一つであり、それを、複数の組織に関わって実現させていただこうと思っている、ということだ。「副業」は存在していない。

だから、「どっちつかずになる」ということはない。

日本の企業は、
「その企業にのみ属すること」、つまりは、「職務専念義務」
を求めてきた。

私自身は、「就職=就社」が日本の文化と言ってきたのだが、本来人間に大事なのは、
「就職」
つまりは、
「職を決めること」
であるはず。

ところが、
「職務に専念することは、」
いつの間にか
「その企業の仕事に専念すること」
になってしまった。
一つの組織に専念することを求めるのだ。

そもそも、一つの企業で、自分の「職」を全うすることができるのは、
「実はとても稀有な例なのでは?」
と思ったりする。
そんなに「ぴったり」合致するような例は、起業でもしないと難しいのではないか。
それでも、実現のために、企業間の提携が起こるのだけれど。

「LIFE SHIFT」のいうところの多様性のある業種によるポートフォリオ・ワーカーも一つの答えだけれど、
「どっちつかず」
のリスクがあるなら、
その前に、
「しっかり本業を定め」
「その上で、それが実現できるように複数の組織で仕事をする」
といったところを目指せば良いのではないか、というのが、とりあえず、の私の結論だ。

あるべきポートフォリオワーカーとは 170408