人のこと(第4回)


で、昨今の地方創生や地方活性化ブームを考える。

産官学、なんとなく地方創生ブームだが、ある方とお話をしていた時、「実際にうまく地方活性化の施策がうまく行ってるのは、大企業の強いバックアップ、あるいは、しっかりとしたコンサルタントがかかわっている場合」と、本音で語ってくれた。他にも、実は同じようなご意見を聞いているので、残念ながらそんなところが実はポイントだったりするのかもしれない。
これ、ウニで言えば、大企業やコンサルが、一生懸命、ウニの針を伸ばしてくれているんだ、と捉えればわかりやすい。

一方で、一番まずいのは、「成功例の移植」だ、というのはよく言われていること。
成功事例を一生懸命聞いて、分かったような気になったり、あるいは実行もしていないのに、実行したような気になってしまう、というのもよくある話。
寒さを経験しないと年輪ができないように、実行しないと経験値は伸びない。結局、ウニの針は伸びないのだ。
そして当たり前だが、成功例を移植しても多様性は得られない。東京を移植したのが今の日本だとしたら、地方創生の成功例を移植したら、違う、均質の日本ができるだけだ。

「違うことを褒める文化」
褒められる対象は、実は自分の中にある。
私の地方創生の師匠の木村俊昭さんは、「自ら知り気づかなければ、人は実行しない」とよく言われる。
「知り気づいたことは、自分のコトになった」
ということだと思う。

結局、企業人材でも、地方創生に関わる人材も、「自分の個性に気づき、目標のために自らがやってみよう」と一歩が踏み出せる人材になれるのか、自己責任原則がしっかりと植えつけられるのか、そんなところに帰着するように感じている。