市民大学でお話ししてみました(第8回)

市民大学でお話ししてみました(第7回)

今回のGO▶︎つくる大学の「解かなくていい数学〜神さまの証明〜」は、島根県の江津市にある、アサリハウスでびっちり1日間というプログラムだったのだが、ありがたいことに、福山市教育委員会の方々が、たくさん足を運んでくださった。

教育の世界も、大きく変化をし始めている。

「アクティブラーニング」などの主体的な学び
それは、解き方や答えを学ぶのではなく、
自ら「考える」ということ
がカリキュラムの要素になりつつあるという動きだ。

しかしながら、限られた時間の中で、効果的にこうした学びの時間を創るのは簡単なことではない。

そもそも、グループワークなどをやっても、メンバー全員が主体的には普通ならない。
主体的に動き始める人が出ると、周りはそこに誘導されてしまうからだ。
そもそも、主体的に動ける人材を見出すために「グループ面接をやっている」ということからも、自然に理解できる。

私自身は、教育実習以降、教育の現場に足を踏み入れたことは無い。
ところが、福山市で経営戦略監というお役目をいただいたことで、ありがたいことに、福山市の小中学校に伺って実際の授業を見学させていただいたり、教員の方々(教育委員会には、たくさんの教師出身者の方が仕事をされている)とのディスカッション通じて、「教育とは?」を学ぶ機会をいただいた。

そうした経験を通じてわかったことは、

  • 「考える」を実現するには十分な時間がないという現実
  • 数学を教えている教師が、全て、数学科卒ではない、という当たり前の現実
  • 授業見学では、「え、その一番面白いところを考えさせないで、喋っちゃうの?」という場面も。これも、カリキュラムと時間の制限によるものが多いのだろう。

といった数々の課題だった。

そして、前日の11月10日。

マスターの三上さん、私、そして、前日入りをしてくれた、大学で数学を学んでいる田村さんの3人で、おいしいクレソン鍋を頂きながら、事前ミーティング。

アサリハウスのおいしいクレソン鍋
 

「明日、どうやったら楽しいだろうな」

三上さんは、ハウスでクレソンを水耕栽培されている。
露地物は、風雨にさらされるので、無骨で味の濃いしっかりしたものになるそうだが、ハウスの場合には、柔らかく味も穏やかなものになる。
だから、おいしい鍋料理になる。
同じ、クレソンであっても、環境が異なれば大きく育成結果は異なるということを学んだ。

ということで、明日参加いただく方々には、

  • 好きか嫌いか
  • 得意か苦手か

を選んでもらい、それぞれが、どういう思いや悩みを持って数学に接してきたのか、をグループで議論できる環境を作ることにした。

つまり、

どういうクレソンになったかは、その経過に違いがある。
数学に対する思いが違ったには、その経過に違いがある。

この命題に対する答えを見つけることができるかもしれない。
「みんなで考える」
この市民大学の目標を、この話題で目指してみよう、と決まった。

クレソン鍋はお酒も進む。

11月のアサリハウス
11月。
すでに、島根はずいぶん寒くなってきていたが、私は、暖かい気持ちで明日を迎えることになった。

第9回に続く